也(や・え・なり・あり・これ・ただ・また)


(や・え・なり・あり・これ・ただ・また)
ya – e, nari, ari, kore, tada, mata

なり。
文末につけて断定をあらわすことば。
主部を強調することば。



この「也」の成り立ちについてはちょっとしたいわくがあるようで。

まず、最古の辞書とされている「説文解字」では女陰(女性器)を指す文字として紹介されています。でもそういう使われ方をした文書は見つかっておらず、解説の真偽を云々する意見もあったりするそうですが、少なくとも現在の「也」とは無関係だということになっています。その他、水差しをあらわす字だとかいくつか説がある中で、現在一般的に言われているのは「へび」をあらわす字だという説です。

ヘビ説によると、「也」はもともと「它(タ)」とルーツが同じ文字で、ヘビの頭部(もしくはサソリの全体)の象形文字とのこと。ちなみに「蛇」のつくりとして残っている「它」は、現在では常用漢字ではありません。

いずれにしても、現在の「也」は、断定を強調する言葉として使われるのみで、女性器の意味も、またヘビの意味もありません。名前に使われている場合の意味としても「◯◯だ!」という断定をあらわすので、どんな漢字と組み合わされているかが重要なわけですね。