獅(しし・し)

(しし・し)

しし。ライオン。



古代より百獣の王として崇められたライオンをあらわす字です。「しし」という読みの語源は、サンスクリット語の「simha(シンハ)」の「シ」に中国で漢字の「師」をあてはめ、さらに「子」を付け足して「師子(シーツィ)」となったのが語源。漢字は後にけものへんがつけられて「獅」になったそうです。沖縄の「シーサー」もサンスクリット語に由来しているとか。余談ですが、タイのビール「singha(シンハー)」も「獅子」の意味。

獅子が王の守護神として崇められてきた歴史は古く、チグリス・ユーフラテス文明の遺跡に始まり、エジプトのツタンカーメン王の玉座やスフィンクス像(人間とのハイブリッドですが)、その後インドを経て中国へ渡りヒンズー教や仏教にも影響を残しています。その後遣唐使が日本へ「唐獅子」として伝え、獅子舞いなどの風習として定着。日本では「狛犬」という言い方をしますが、これは大陸から伝わった獅子(ライオン)を「高麗犬」と呼んでいることから、おそらく未知の生物を犬の一種と解釈したためじゃないかと言われているそうです。時代、国境、文化の壁を越えて守護神として崇められてきたんですね。