皐(こう・さつき・すすむ・たか・たかし)


(こう・さつき・すすむ・たか・たかし)
kou – satsuki, susumu, taka, takashi

水辺の平らな地。
きし。沼・さわのきし辺。
ああ。声をゆるやかに長く引いて魂を呼ぶ。また、そのときの声。
声をのばして、大声で呼ぶさま。
さつき。陰暦の五月。



旧字体「皋」は、「白、大、十」から成り立っていて、字義は「白く輝く、広がる」だそうです。水辺の平地をあらわすようになったのは、広がった水面が白く輝いている様子から転じたものでしょうか。

旧暦の五月、現在の六月初旬~七月初旬をあらわす「皐月(さつき)」にはこの字が使われます。和語「さつき」の語源は、ちょうど田植えの時期にあたるため「早苗月」から来ていると言われています。調べてみると、この「皐」には神に捧げる稲という意味があるから「皐月」となった解釈もあるようですが、本来の字義からすると、梅雨でたっぷりと水をたたえた沼や池、水田を初夏の太陽が照らして白く輝くから、あるいは白い靄(もや)が立ち上って輝くからという解釈もありなんじゃないでしょうか。

さつきは他に「五月、早月」とも書きますが、本来の字は「皐月」です。
今でも「皐月」と書くのは競馬の「皐月賞」くらいでしょうか。
情景の浮かぶ綺麗な字だと思います。