まそお(真朱)
MASOO
red ocher
読みは「まそお」です。旧仮名遣いでは「まそほ」。
真朱という字面を見ると鮮やかな朱色をイメージしそうですが、少し茶味がかった鈍い朱色を指します。赤土から作られる顔料「赭(そほ)」に対して、硫化水銀鉱物から作られる顔料を純度が高いという意味で「真朱(まそほ)」と呼んだとか。言葉としては万葉集にも見られ、顔料は縄文時代の遺跡からも見つかっているそうです。ちなみに、混じりもののない朱の「真朱」に対して、硫黄などを配合した色鮮やかないわゆる「朱色」は「銀朱(ぎんしゅ)」という名で呼ばれていました。
なんとなく、あずきバーを思い出す色ですね。
やまとことば – 261 / 365
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