甚(じん・はなはだ・しげ・たね・とう・ふか・やす)


(じん・はなはだ・しげ・たね・とう・ふか・やす)
jin – hanahada, shige, tane, tou, fuka, yasu

はなはだしい。
ある事に深入りしている。
非常に。たいへん。
極端、深刻な、重要な、大きな。



字形は、かまどに鍋がかけられた状態だそうです。
白川先生の「字統」によると、じゅうぶんに煮炊きできるところから「はなはだしい」という意味になったとか。ちょっと無理矢理な感もありますが。

昔は庶民の名前によく使われていたみたいで、老舗商店の「◯甚」という屋号はだいたい創業者の名を略したものだそうです。余談ですが、金沢の有名な料亭「つば甚」さんは、前田利家の頃から代々のお抱え鍔(つば)師だった鍔家の三代目、甚兵衛さんが始めた小料理屋だったとか。

現在の「甚」の「はなはだしい」という意味は、被害が甚大(じんだい)だ、あるいは幸甚(こうじん)に存じます、など、良いことにも、悪いことにも使われます。名付けに使う場合には由来をしっかり考えてあげてください。