一壺天
いっこてん昨日は弘前で開催された音楽イベントに書家枠で参加してきました。
オールディーズのロックンロールが大好きな人、お祭好きな人たちがワンサカ集まって、書いていても汗だくになるくらいの熱気で大盛り上がり。昨年に続き今年もすごくいい時間を過ごさせてもらいました。
閑話休題。
「一壺天」とは、ひとつの小天地、または別天地を意味しています。とある男が薬売りの老人に誘われ、壺の中の龍宮城的な別世界でたらふく酒を飲んで楽しんだという故事にちなんだことばだそうで。「壺中天」とも。
ボクは毎日書いたものをWEBにアップしていますが、だいたい一日で5,000〜6,000人、多いと10,000人くらいのひとが世界のあちこちで見てくれています。そんなことがあたりまえの時代になって、ボクたちはなんとなく世界とつながっているような錯覚のなかで生活していますが、ネットの世界は踏み込まなければただ覗きこんでいるだけの一壺天です。
よくわからない数千人のアクセスに向けて書いても正直なトコロあまり気持ちは盛り上がりませんが、数十人、数百人の観衆に見守られながら書くときの高揚感たるや。自分が生きているリアルなコミュニティという一壺天の中で地に足をつけて生きることって大切だなぁと、そんなことを考えながら書きました。
なんだかとりとめのないハナシになっちゃいましたが、SNSのフォロワーが何人いるかよりもいっしょに飯が食える仲間や友達が何人いるかのほうが大事なことですよねと、まぁそんなハナシです。
余談ですが、一壺天には「酒を飲んで俗世を忘れる」という意味もあるそうで。
昨日のお酒、おいしかったなぁ。
禅のことば – 259 / 365
毎日一語、趣きのある禅語をえらんで書にしています。
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