螢(ほたる・けい)

螢・蛍(ほたる・けい)
hotaru – kei

昆虫の名。ホタル。



ホタルは漢字で「蛍」、旧字体で「螢」です。
読みの「ほたる」という名の語源は、「火垂る」、「火照る(ほてる)」の転じたもの、「火足る(ひたる)」の転じたもの、また「星垂る(ほしたる)」の意味など、諸説ありますが詳しくはわかっていません。

野坂昭如氏の小説のおかげで「火垂る」の語源は有名ですが、「星垂る」というのもなかなか味わい深いですね。そもそも「星(ほし)」の「ほ」も「火」が語源と言われているので同じことではありますが、熱を放つ火よりも、夜の水面に映った星の明かりのほうがホタルのイメージに近い。あ…そうか、野坂さんの「火垂る」のは「火」には「戦火」の意味が…とかいまさら気付きました。なるほど。

漢字の成り立ちは、火のついた松明を二本クロスさせた下に虫。
そのまま火を灯す虫という意味をあらわしています。

今回は旧字体「螢」で書きましたが、実はこの字は人名漢字から外されており、漢字で登録するには「蛍」の字を選ぶしかありません。どうして「火火」を略して「蛍」にしてしまったんですかね。無粋なハナシです。