風狂狂客起狂風
来往婬坊酒肆中
具眼衲僧誰一拶
画南画北画西東
一休宗純「狂雲集」よりfrom “Kyoun-shu – Crazy Cloud Anthology” by Ikkyu Sojun
No.2,157
2020/04/02 – 093
まっとうなことを言っている人間が傾(かぶ)いて見えるときは、きっと世の中のほうが傾いているに違いない、とかそんなことをかんがえながら。
またパンクな時代がやってくるぞ。近いうちに。
仏教界が傾いていたときにまっとうなことを言いつづけたがゆえに変わり者扱いされた一休宗純禅師の漢詩。ぶっ飛んだ詩だけれどあえて静かに、まっとうに。
風狂の狂客狂風を起こす
淫坊酒肆の中に来往す
具眼の衲僧誰か一拶
南を画し北を画し西東画す
風狂者が女を買って酒をくらい、暴れているぞ。
眼力のある偉い坊さんよ、俺に問答をふっかけてみろ。
俺は自分の思うまま自由自在だ。