腹痛や苦しき中に明けがらす 書道作品 japaneseart japanese calligraphy 書家 田川悟郎 Goroh Tagawa


腹痛や苦しき中に明けがらす

farewell poem by Tesshu Yamaoka
No.1,987
2019/10/16 – 290


幕末から明治にかけて活躍した山岡鉄舟が、生涯に書を100万枚ほど書いたというエピソードを小耳にはさみ、ほんまかいなと調べていたところ、彼が胃がんで亡くなっていたことを知りました。享年53歳。

ついでにがん治療の歴史を調べてみたら、手術による切除が約100年、放射線療法は約50年、抗がん剤が使われるようになってからは35年ほどだそうで。鉄舟兄が亡くなったのは1888年。まだ胃がんでも切ることができなかったんですね。

今日のお題は、そんな鉄舟兄が辞世に詠んだと言われている句です。なかなかミもフタもない直球ぶりですが、さぞかし痛かったんだろうなぁと。

そうなんですよ、みなさん。
部位によっては、切除できないがん腫瘍は本当に痛いんです。
ぼくの場合、肺の腫瘍は痛みませんが、直腸の腫瘍はなかなか強烈で、痛み止めをいくら飲んでも完全に消えることはなく、自宅では脂汗をかきながらナメクジみたいにのたうち回る日々。鉄舟兄の句にもあるとおり、夜も2時間おきに激痛で起こされるので安眠もできず、とそんな感じです。

泣き言だとおもわれたら癪ですが、みなさんにビビってもらおうとおもって今日はありのままを書きました。応援してくれている方の前ではクチが裂けても言えませんが、「こんな痛みがつづくなら○んだほうがマシだ」とおもったことは一度や二度じゃありません。

みなさん、健康診断は毎年欠かさず行ってくださいね。
早期発見が大事です。


閑話休題。

鉄舟兄の「100万枚」の逸話の真偽はけっきょくわかりませんでした。
でもあちこちにたくさん墨跡が残っていることは確かなようで。
ちなみにあんぱんで有名な「木村屋」の看板は鉄舟兄の揮毫です。

またひとり、働き盛りの友人からがんを宣告されたとの知らせを受けてちょっと凹んでいる今日このごろです。