うらをかえす(裏を返す)


うらをかえす(裏を返す)
URAOKAESU
turn over



そのむかし、吉原の遊郭には「一度指名した遊女を変えてはいけない」というしきたりがあったそうです。現代の飲み屋さんのようなユルいルールではなく、指名替えをするにはそれなりの金額を遊女に支払って了承を得なくてはいけないという厳しいものだったようで。黙ってほかの女性と遊んだのがバレると吉原への出入り禁止になることも。

同じ遊女を指名することを、江戸の吉原では「裏を返す」と言ったそうです。これは、指名するとその遊女の名前が書かれた木札を裏返すことから来ている隠語で、「裏を返さないのは江戸っ子の恥」という言葉が残っているように、それが粋な遊び方だったようで。

今では「裏を返す」といえば「逆の見かたをすれば、客観的に見てみれば…」という意味で使われることがほとんどですが、江戸の頃にはこんな意味もあったんですね。


写真は倉敷美観地区の掘です。
吉原遊郭へ船で渡る水路として使われていた、今はなき「山谷堀」のイメージということで。
もう少し細かったみたいですけどね。こんな感じだったんじゃないでしょうか。


大和ことば – 184 / 365

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