問丸(といまる)書道作品


といまる(問丸)
TOIMARU
wholesale dealer



中世、海路で運送される年貢米を港で管理する「問職(といしき)」という職務がありました。鎌倉期に入ると、問職は年貢米だけでなく行商人が交易で運送する物資の保管、輸送や、取引の仲介と業務の幅を広げるようになり、「問丸(といまる)」と呼ばれるようになります。室町期には、さらに業務の幅を広げ、卸売をはじめる問丸があらわれます。彼らの組織は「問屋(とひや)」と呼ばれ、これがのちに江戸期に入って「とんや」と音訛りします。

これがボクたちも使う「問屋(とんや)」ということばのルーツだそうで。

余談ですが、戦国の勢力争いに比例して経済も発展する中、権力ある地方大名と結びついて権勢を誇った「豪商」と呼ばれる商家が登場するのもこの時代。
問丸の系譜ではありませんが、有名な例でいうと、江戸期に戦に負けて廃業した下級武士が質屋を創業し、その後酒屋、小間物店、呉服屋、両替商…と発展させた「越後屋」が戦後GHQによって解体された三井財閥のルーツ。そう、「越後屋、お主も悪よのう」の越後屋のモデルは三井財閥の祖先だったんですね。


大和ことば – 360 / 365

毎日一語、趣きのある大和ことばをえらんで書にしています。
Facebookで日々公開していますのでもしご興味があれば。