てん(天)


てん(天)
TEN
the sky, heaven, God



天(てん)は、ヒトをあらわす「大」のアタマの上に「一」を加えて上の方向を示したカタチをしています。天は地表を覆って上空に広がる無限空間であり、神々や精霊が住む神聖なエリアであり、帝の住処でもあり、万物を運命づける絶対的な存在です。

古代の日本では「あま」あるいは「あめ」と呼ばれていました。のちに中国から仏教思想とともに言葉が上陸し、「てん」の呼称に。当時は神々が住む遥か上方を「天」と呼び、天と地の間にある何もない「うつろ」なスペースを「空」と呼び分けていたとか。

高い塔やそびえる山々、どこまで高みに登っても近づきすらしない星や月のまたたく「天」が、古代の人々にとっていかに絶対的な存在だったかは想像に難くありません。そこにうっかりロケットを飛ばしてしまったあたりから、ヒトは何か勘違いし始めたのかもしれないですね。


やまとことば – 301 / 365

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