要明向上鉗鎚須是作家爐鞴 禅語 禅書 書道作品


要明向上鉗鎚
須是作家爐鞴

こうじょうのけんついをあきらめんとほっせば、てだれのろはいをまつべし


「向上の鉗鎚を明らめんとほっせば、てだれの爐鞴をまつべし」と読みます。書き下し文にしてもむずかしい語が並ぶのでちょっと解説を添えますと、「鉗」は金ばさみ、「鎚」は金づち、「爐鞴」は鍛冶屋さんが使うふいごのこと。ここでは、「鉗鎚」は師の教えを、「爐鞴」は学ぶ弟子のたとえとして使われていて、「師の教えの力量を見定めるには弟子にも相応の器量が必要だ」ということを諭した一文なんだそうです。

反抗期には親や先生への不満を、社会人になったら先輩や上司への不満を。それらはきっとヒトが成長する過程で必要なことなんでしょう。でも、社会人も三年生くらいになったらそろそろ自分自身の「爐鞴」の技術を見なおして、「鉗鎚」側に立つ準備をしなくては。ですね。


禅のことば – 120 / 365

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