水到渠成(すいとうきょせい)禅語 禅書


水到渠成

みずいたりてみぞなる(すいとうきょせい)


何かをはじめるときに、まず形から入るという方法があるじゃないですか。あれってなかなか理にかなってると思うんです。はじめるにあたって必要な条件を順に満たしていけば、いずれ機が熟して動きはじめる、ということをこれまでボク自身も何度か経験してきました。逆にはじめたいと思っていても、ひとつめの準備ができていなかったらいつまでたってもはじまらないもので。

それを端的にあらわしているのがこの、「水到渠成」ということば。水が流れるとやがてミゾができる、すなわち、準備さえしておけばいずれ機が熟する時がくるということ。そもそもは仏道における修行のことを指しているんでしょう。なかなか悟りがひらけないと嘆く前にまずは修行を続けよ。修行を続けていさえすれば、いずれ自然と道がひらけるだろうということだと思います。

ボクが書家になると決めて、いちばん最初にしたことは書の練習でも師匠を探すことでもなく、まずFacebookの肩書きを「書家」に変え、名刺を作ることでした。いちばん簡単にできることからはじめるのもひとつのコツかもしれません。


禅のことば – 013 / 365

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