守株待兎(しゅしゅたいと)禅語 禅書 書道作品


守株待兎

しゅしゅたいと


幸せは歩いてこない、だから歩いていくんだよ… と歌ったのはチーターだったか、真希波マリだったか。

恋愛のスタイルってみなさん色々個性があって面白いですね。
タイプの異性を見つけたら相手の気持ちおかまいなしにぐいぐい攻めるタイプもいれば、自分からはアプローチせずに相手がどう思っているのかを探り探り観察するタイプも。このぐいぐいタイプが観察タイプを好きになったらうまくいきそうなのに、なかなかそうもいかないのがまた面白いところで。

ぐいぐいタイプの人は自分で機会を作り出せるので、同じ交友関係内で手当たり次第にぐいぐい…ということさえしなければそのうち成就するでしょう。でも切ないのは観察タイプの人。いい人だな…と思っても観察するだけで好意も伝わらないまま終わってしまうこと、多いんじゃないでしょうか。
もう40年以上前の歌ですが、冒頭の「三百六十五歩のマーチ」の歌詞が正しいなら、観察タイプの人も相手に近づくために一歩踏み出してみるのもいいのかもしれませんね。きっと恋愛スイッチは一歩踏み出した先にあると思いますよ。


閑話休題。
「守株待兎」とは、偶然の幸運をあてにして時間を無駄にする愚かさのたとえ。転じて、古い考えやしきたりにとらわれて進歩がないことを揶揄する禅語です。

ただじっと、走ってきたうさぎが偶然ぶつかるのを切り株の前で待っている。そんなバカな、と笑い飛ばしつつも、もしかしたらぼくたちは人生の中で意外に同じようなことをしてしまっているのかもしれません。

とりあえず、宝くじは買わないと当たりませんよということで。


禅のことば – 055 / 365

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