白雲盡處是青山 行人更在青山外 禅語 禅書 書道作品


白雲盡處是青山
行人更在青山外

はくうんつきるところこれせいざん、こうじんさらにせいざんのそとにあり


ありがたいことに大正生まれの祖母がまだ健在です。卆寿を少し越えてなお100鉢近くありそうな庭の植木の手入れに精を出し、来春に咲く花を楽しみにしているその姿を見ると本当に背筋が伸びる思いがします。

若造のころは何もわからず「40くらいでリタイアして悠々自適の生活がしたいね」とかありきたりかつ生意気なことを言っていましたが、リタイア予定年次をとっくに越えた今は、「人生が終わるまで続けられる仕事がしたい」とまったく逆のことを考えるようになりました。書もある意味そのひとつになりうるのかもしれませんが、まだもっとできることがありそうな予感しかしない今日このごろです。

閑話休題。「白雲盡處是青山、行人更在青山外」をそのまま現代語訳すると、「白い雲が尽きるところに雄大な山がある。そのはるか青山を越えてなお進む人がある」というカンジになります。正確な解釈はあえて調べませんでしたが、おそらくは禅の言葉なので、「悟りの境地はまだまだ奥深いぞ」という叱咤の言葉なんじゃないかなと思います。

もし、今この現在が仮に白雲をかき分けて到達した青山の地だったとしても、祖母はさらにその青山を越えて倍以上の道程にありながら、なおゆっくりと歩みを進めつつその背中を見せてくれています。


禅のことば – 042 / 365

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