鯨呑盡海水 露出珊瑚枝(げいかいすいをのみつくしてさんごのえだをろしゅつす)禅語 禅書 書道作品


鯨呑盡海水 露出珊瑚枝

げいかいすいをのみつくして、さんごのえだをろしゅつす


悩みにもいろいろありますが、いちばんしんどいのは「こんな自分じゃいけない、変わらなければいけない」という自己否定の思いが延々とループするときでしょうか。そんな状態を、作家のリチャード・バックはサナギに例えてこう書きました。

What the caterpillar calls the end of the world, the master calls a butterfly.
毛虫が最期だと思うその形態を、救世主は蝶と名づけた。
リチャード・バック「イリュージョン」より


イヤイヤ期や反抗期が自立のために必要なココロの成長期だとしたら、もしかしたらいろんなことにクヨクヨと悩む「こじらせ期」もココロの成長痛のひとつかもしれませんね。

鯨が海水を飲み尽くすと珊瑚の枝が現れる。禅語を勉強していると、たまにこういう幻想的な言葉が登場します。迷いがすべて取り払われたときに美しい真実が姿を現すとするならば、それを信じ、安心して悩みにどっぷり浸かってみるのもええんとちゃいますかね。


What the caterpillar calls the end of the world, the master calls a butterfly. richard bach

whale


禅のことば – 028 / 365

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