さきもり(防人)


さきもり(防人)
SAKIMORI
soldiers of old Japan who fortified the border area



さきもりは「みさきまもり(岬守)」の略。漢字の「防人」は当時の中国の防衛軍がそう呼ばれていたことからまねて当てたものだとか。

日本における防人の歴史は7世紀までさかのぼります。白村江の戦いで唐に敗戦した当時の朝廷が、大陸からの侵攻に備えて九州北部の沿岸や壱岐対馬に設置したことに始まり、その後10世紀の初頭まで形を変えながら維持されたそうです。最盛期には2,000人超の防人が東シナ海を警備していたとの資料も。余談ですが、当時の防人と朝廷の通信手段は「 狼煙(のろし) 」でした。我々が想像するよりもはるかにその規模は大きかったようで。

当時、律令制の下での「防人」の徴兵はなかなか厳しいものだったらしく、初期は主に東国、当時都から遠く離れた田舎だった東日本から最短任期三年の条件で徴兵され、武器と食料はなんと自前だったそうです。しかもその間の年貢は免除してもらえず、残された家族も苦しい生活を強いられたとか。

千年以上たった今では自衛隊がその任を負ってくれているわけですね。制度や仕組み、武器の破壊力は進歩したのかもしれませんが、結局根本的なことは何ひとつ変わってないわけで。


大和ことば – 183 / 365

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