如龍得水 似虎靠山(りゅうのみずをうるがごとく、とらのやまによるににたり)禅書 禅語 書道作品


如龍得水 似虎靠山

りゅうのみずをうるがごとく、とらのやまによるににたり


40を過ぎて書家になった理由はいくつかあります。30代の10年間をどっぷりIT業界で過ごしたので真逆のアナログな仕事がしたかったからとか、組織ではなく個人でモノを作る仕事がしたかったからとか、「◯◯家」という肩書きが欲しかったからとか。でもそれだけだったら別に陶芸家でもよかったし、料理研究家でもよかったわけで。なぜ「書家」だったのかの一番の理由は、正直なところ、まわりの人たちから求められるがままに書いていたらそうなったというのが正解だと思います。

自分自身を、特に「仕事のスキル」を正当に自己評価するのはとてもむずかしいことだと思います。ついつい過小評価してしまうのが常。
「自分には他の人より抜きん出たスキルがあるだろうか、あるとしたらそれは何なんだろうか…」とか、「本当に自分に向いている仕事は何なんだろうか」とか、もしそんな自問自答を繰り返しながら悶々としているなら、流れに身をまかせ、周囲の人があなたに何かを依頼してくるまで待ってみるのもひとつの手かもしれません。そこで依頼される仕事は少なくとも依頼者があなたを評価して依頼してきているはずですから。ただ、どんなことができるのかを周囲にさりげなくアピールしておくのはお忘れなく。それなくして評価も依頼もありませんからね。


閑話休題。「如龍得水、似虎靠山」を現代語訳すると、「水を得た龍のように、山に放たれた虎のように本領を発揮する」となります。
誰しも先天的な能力に後天的に修得する能力をプラスし、成長しながら生きています。できること、得意なことも刻々と変化しているはず。ということは、この龍や虎のように本領が発揮できるステージも年々歳々変化しているのかもしれません。



禅のことば – 050 / 365

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