のろし(狼煙)


のろし(狼煙)
NOROSHI
beacon



外敵の襲来などの緊急事態を、辺境の地から都に伝達するために使われた火と煙による通信システム。飛鳥〜奈良時代にはかなりシステマチックに整備されていたそうで、約20kmごとの山頂にキャンプファイヤー的な薪組みを常備し、昼は煙、夜は炎で情報を伝達したそうです。遮るものがなにもなかったとはいえ、見えたんですね、20km先の煙が。
664年に対馬、壱岐、筑紫国に設置されたのが最初ということなので、当時の朝鮮半島、中国大陸からの外国船の襲来に備えていたんでしょう。ということは当時の都は奈良なので、600kmくらいの距離で情報を伝達してたということに。さすがに電話にはかなわないですが、現代の手紙よりはもしかしたら速かったかもしれませんね。

当時のそんな通信システムは「とぶひ(烽)」と呼ばれていたとか。「のろし」と言うようになったのはとぶひのシステムが廃止されて以降の時代になってからのこと。「のろ」は野良、「し」は気、または火の意味。なんだそうです。

漢字で「狼煙(ろうえん)」と書くのは中国語からの当て字。
狼の糞を燃やすと風が吹いてもまっすぐに立ちのぼるんだそうです。


大和ことば – 086 / 365

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