拈華微笑(ねんげみしょう)禅語 禅書 書道作品


拈華微笑

ねんげみしょう


むかしむかしのインドのおはなし。何も語らずただ花をひねるお釈迦さまを見た弟子の迦葉尊者が、首をかしげる大衆をよそにそのこころを理解して笑みを返したというエピソードが、「拈華微笑」という名で語り継がれています。馴染みの深い言葉に置き換えると「以心伝心」でしょうか。

話は逸れますが、幼子の笑顔が持つ力ってすごいですよね。笑顔を向けられるとこちらも無意識のうちについ笑みを返してしまいます。子供の純粋さがそうさせるんやろね、とか他人ごとみたいに言いそうになりますが、ホントは僕たちがみんな生まれた時に持っていたはずのもの。大人になり言葉を覚え、気づけば「何を語るか」ばかり考えるようになってしまいましたが、たまには「どんな顔で語っているか」も気にしてみたほうがいいんやろな、と思う今日このごろ。


熊野の職人さんが作る胎毛筆


今回の書は、昨年のはじめに生まれた姪っ子の胎毛筆を使ってみました。熊野の職人さんの手による立派な筆です。コシがなく、ふにゃんふにゃんなので漢字を書くのにはあまり向かない筆ですが、どんなに頑張ってみても書き手に荒々しい線を書かせないそのやわらかさは、なんとなく赤ちゃんの笑顔のチカラをイメージさせます。
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禅のことば – 094 / 365

毎日一語、趣きのある禅語をえらんで書にしています。
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