無功徳(むくどく)禅語 書道作品


無功徳

むくどく


40を少し過ぎたころ、「自分のことだけでいっぱいいっぱいになってるオッサンはカッコ悪い」ということで、カッコつけて無償で企業ロゴや商品パッケージを作るという活動をはじめました。
目標は最低年に108件。やり始めてみると初年度から軽々と目標をオーバーし、年間350件以上のデザインをこなすというなかなかハードな毎日を過ごす羽目になりました。自分自身食べていくための仕事をする合間に、年間300人近くの人と会って打ち合わせをし、メールのやり取りをし、デザインを作り、修正し。今振り返ってもどうやって1日1件のペースでこなしていたのかよくわかりません。もちろんすべて0円で受けたので利益はありませんでしたが、かわりにたくさんの人とのつながりというにわかには得難いものをたった一年で得ることができました。

閑話休題。

「無功徳」とは、禅宗を中国に広めた達磨大師のことばです。
「これまで仏教のために財を費やし寺院をいっぱい作ってきた私にはどんな功徳があるでしょうか?」と問う中国の武帝に、達磨大師はひとこと「そんなもんあるかい」と。見返りを期待するのは真の仏道ではないと戒められてしまいます。

見返りを期待せずに人に何かを施すというのはとても難しいことですが、必ず何か返ってくるとボクは信じています。何も見返りがないと嘆いているみなさんはもしかしたら得たものに気づいていないんじゃないですかね。きっと何か手に入ったものがありますよ。


禅のことば – 004 / 365

毎日一語、趣きのある禅語をえらんで書にしています。
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