無(む・ぶ・ない・なみする・な・なし)

(む・ぶ・ない・なみする・な・なし)
mu – bu, nai, namisuru, na, nashi

存在しない。ない。
〜でない。〜しない。
ないがしろにする。なみする。


無という字は、そもそもは「」の元字だったそうです。袖飾りのついた衣服で舞をまうひとの姿をあらわしていて、「舞をまう」というのが本来の字義。「ぶ」という音を借りて、今の「ない」という意味に使われるうちにそれが一般的になり、「まう」には代わりに脚の象形をつけ足して「舞」の字が用意されたとか。

普段われわれが日常的に使う「無、ない」は、存在する「有、ある」に対しての相対的な「無」ですが、禅の世界での「無」は絶対的な「無」をあらわします。絶対的な無とは、無の定義について考えている自分自身の思念も「無」にしてしまう境地。つまり「本来無一物」の悟りの境地です。

名付けに使うには難しいかもしれませんが、なかなか魅力のある字ですよね。