素(もと・す・そ・もとより・しろ・すなお)

(もと・す・そ・もとより・しろ・すなお)
moto – su, so, motoyori, shiro, sunao

染めてない絹。白絹。
白い。白。
生地のままで手を加えてない。飾りけがない。
物事を成り立たせるもと。根本になるもの。
もとからの。ふだんの。
伴うべきものがない。
簡単な。



まだ染める前の絹糸をあらわしている字。飾り気がない、ありのままの状態を意味します。
加工前の材料が「素材」、生まれつき備わっている能力は「素質」、化合物を分解して辿り着く大元の状態が「素粒子、元素」、朴訥としてありのままの姿であることが「素朴」。

余談ですが、「素晴らしい」と「素敵」の「素」は当て字で使われているもので意味はあまり関係ないようです。ちなみに、「素晴らしい」という形容詞の語源は、縮む、狭くなるという意味の「窄る(すぼる、すばる)」を形容詞化したもので、明治までは「ひどい」というネガティブな意味で使われていたんだとか。その名残が「みすぼらしい」という形容詞。漢字では「見窄らしい」と書きます。みすぼらしいとすばらしいの語源が一緒だったとは。「すばらしい」が現在の意味になったのは、明治期に「素晴らしい」の字が当てられるようになってからだそうです。