面授 めんじゅ 禅語 書道作品 zen zenwords calligraphy


面授

めんじゅ


そのむかし、かの有名な最澄と空海が仏法の指導方法について対立したことがあったそうです。誤解を恐れずカンタンに解説すると、経典を読み解くことで仏法を学ぶ「筆授」を重んじる最澄に対し、空海は修行の現場を大切にする「面授」こそが重要だと主張。結局のところ、二人はこの対立が原因で断絶してしまったそうです。

文字以外の情報もふんだんに伝えることができる「面授」の良さはもちろんですが、情報量が少ない「筆授」にも、受け手の読解力や想像力、発想力が養われるという良さがあります。日本仏教界の重鎮である最澄と空海が、互いに認め合って面授と筆授をシーンごとにうまく使い分けるカリキュラムを組んでいれば、もしかしたら歴史が変わってたかもしれないですね。

何となく、「まずは電話でアポイント取って会ってこい!」という昭和世代な上司と、「メールでよくないっすか?」と主張する平成世代の対立を彷彿とさせるような。


禅のことば – 153 / 365

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