京紫(きょうむらさき)


きょうむらさき(京紫)
KYOUMURASAKI
Japanese traditional purple



草木で染めた日本古来の紫色を「京紫(きょうむらさき)」というそうです。
でもどうやら昔からそう言われていたわけではなく、江戸の頃に南部紫、鹿角紫、江戸紫と多様な紫色が登場し、これらと古くからの紫を区別して呼ぶために言われるようになったものだとか。別名「古代紫」とも。

ちなみに、画像の左、「京紫」の文字が重なっている部分が京紫、右側が江戸紫と現代では定義されています。ご覧のとおり京紫が赤味のある紫、江戸紫が青みの紫ということになっていますが、これには諸説あるようで。喜多川守貞は「守貞漫稿」という書物の中で「是今云江戸紫者青勝也、京紫は赤勝にて」と著している一方、伊勢貞丈は「安斎随筆」の中で「今世京紫といふ色は紫の正色なり。今江戸紫といふは杜若の花の色の如し。是葡萄染なり」と真逆のことを言っていたり。

まぁちょっとミステリアスなくらいがちょうどいいんじゃないでしょうか。


やまとことば – 263 / 365

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