喫茶去(きっさこ)禅語 禅書 書道作品


喫茶去

きっさこ


コーヒーが大好きで、毎日欠かさず3杯はドリップして飲んでいます。
今朝方、どうして気持ちが落ち着くのかなと考えながら飲んでいる時にあることに気づきました。ひとくち飲み終えた後に「ホッ」と小さなため息が出るんですね。しかも力の抜けたいい「ホッ」が。もしかしたらコーヒーでもお茶でも、飲むと一段落してココロが落ち着くのはこの「ホッ」に秘密があるんじゃないですかね。


閑話休題。有名な禅語「喫茶去」とは、「お茶をおあがりなさい」という意味の言葉。
そのむかし、唐代の中国に趙州従という禅師がいたそうです。禅師は、寺を訪れた修行僧に「この寺ははじめてかな」と質問します。「はじめてです」と答える修行僧に、禅師は「喫茶去」とお茶を勧めます。また別の僧は「以前訪れたことがあります」と答えますが、それでも禅師は「喫茶去」とお茶を勧めます。それを見ていた別の僧が「なぜどちらにも同じようにお茶を勧めるのですか」と問うと、禅師はその僧にも「喫茶去」とお茶を勧めたとか。

お茶を出した禅師の真意はさておき、なんとなく禅師の柔和で慈愛に満ちた笑顔が浮かんでくるような。この逸話自体が一服のお茶みたいだと思いませんか。

どのようにも解釈できる公案なので、禅師が言わんとしたことはみなさんそれぞれ感じてみてください。
あったかいお茶でも飲みながら。


禅のことば – 100 / 365

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