一拳拳倒黄鶴楼 一擢擢翻鸚鵡洲 禅語 禅書 書道作品 zen zenwords calligraphy


一拳拳倒黄鶴楼
一擢擢翻鸚鵡洲

いっけんにけんとうすこうかくろう
いってきにてきほんすおうむしゅう


いよいよ就任が迫ってきた次期米大統領。当選したら落ち着くかと思われたその言動もますますエスカレートするばかりですね。
扇情的な言い回しを多用するのでついつい反射的に拒否反応を起こしてしまいそうになりますが、一貫して自国の利益を主張してブレないその考え方と折れないハートにちょっと興味が湧いてきました。賛同するということじゃないですよ。彼が利益の最大化を主張する「自国、自国民」には他国からの移民が含まれていなかったりとその範疇がよくわからないのでまだなんとも判断しかねますが、あくまで興味がそそられるということで。

閑話休題。

禅語「一拳拳倒黄鶴楼、一擢擢翻鸚鵡洲」を現代語訳すると、誰もが美しく価値があると称える名勝(黄鶴楼と鸚鵡洲はともに中国の古い景勝地のことだそうで)を一刀両断でケチョンケチョンに否定するという内容です。

なるほど、そんな傍若無人な振る舞いをしてはいけないよという戒めかと思いきや実はまったくその逆。後にこんな一節が続きます。「意気有る時に意気を添え、風流ならざる処もまた風流」と。つまりは、「時にはそのような心意気もなかなかいいじゃないか、荒っぽいけれども自我がしっかりしている」といったところでしょうか。

さてどうなりますかね、次期米大統領。興味津々です。


禅のことば – 162 / 365

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