春色無高下 花枝自短長 禅語 禅書 書道作品 zen zenwords calligraphy


春色無高下 花枝自短長

しゅんしょくこうげなく、かしおのずからたんちょう


春のうららかな陽射しはあまねく平等に降りそそぐが、それを受ける花の枝には長いものもあれば短いものもあり。
禅における平等の思想をあらわす言葉です。
いわく、「平等即差別、差別即平等」。

分けへだてなく降り注いでいるはずの陽光も、地上では枝の短長によって必ずしも平等には行き渡らないという現実と向き合う時、枝の長短を「差別」と見るか「個性」と見るか。
なかなかシビアな受け取り方もできる言葉ですが、それでもこの句に救いがあるのは、「春は平等に訪れているんだよ」という上の句にあるように思います。差別だと凹むより、個性だと受け止めて春を謳歌する、きっとそれが正解なんじゃないでしょうか。


禅のことば – 179 / 365

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