吾王庫内 無如是刀(わがおうのこないに、かくのごときかたななし)禅語 禅書 書道作品


吾王庫内 無如是刀

わがおうのこないに、かくのごときかたななし


このつり橋のロープが切れたら… とか、実はカゲで悪口を言われてるのでは… とか、本当は嫌われてるんじゃ… とか、人がネガティブなことを妄想してしまうのは、最悪の事態が起こった時にショックを受けないよう心の準備をしているんだという説があります。なるほどココロのエアバックと考えれば意味があるのかもしれませんが、そもそも根拠のない妄想は多くの場合ただの取り越し苦労で終わるもの。起こり得ないことを妄想し、それに振り回されて鬱々とブルーな日々を過ごすのはただの自爆です。人生がもったいない。


閑話休題。「吾王庫内、無如是刀」とは、涅槃経に登場する寓話の一節。王が刀を隠し持っているのではないかと執拗に妄想する家臣に対し、「王の庫にそのような刀はない」と戒めるくだりに記されています。

仏道では「 莫妄想 = 妄想するなかれ 」と教えます。もちろんそれも意義あることなのかもしれませんが、逆手に取って自分にプラスになるようないい妄想を巡らせ、ポジティブになってみるっていうのも面白いんじゃないでしょうか。
ボクはどっちかっていうとそうやって生きてる楽天バカタイプです。


禅のことば – 067 / 365

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