脱籠頭卸角駄(ろうとうをだっし、かくだをおろす)禅語 禅書 書道作品


脱籠頭 卸角駄

ろうとうをだっし、かくだをおろす


たとえば理不尽な事情から、山のような仕事を抱え込むことになったとします。投げ出そうにも投げ出せないし、とにかくやるしかない。そういう状況に直面したとき、同時に「どうしておれが」という不満や「果たしてやりきれるんだろうか」という不安が心を専有したとします。当面仕事漬けになるという物理的な現実と、鬱屈とした悩みというふたつの荷物を抱え込んでしまったとき、より確実に身体に悪影響を与えるのは後者なんだそうです。

籠頭は馬のくつわ、角駄は馬に背負わせる荷。この「籠頭を脱し、角駄を卸す」とは、馬具を取り荷をおろすように意識を束縛しているもの、つまり後者の荷物を取り去るべしという教えです。

先日、NHKスペシャルで放映されていた「キラーストレス」という番組でも紹介されていましたが、瞑想し心(思考)を無にすることでストレスが軽減され、身体的にも思考的にもパフォーマンスが向上することが医学的にも実証されているとか。

個人的には宗教や精神世界のことは苦手です。この「禅語」シリーズを書き始めたのもいきなり仏道に目覚めたわけじゃなく、書のお題として最もポピュラーなものなのでひと通り学んでみようという好奇心によるもの。なので今はやりの瞑想法「マインドフルネス」もなんとなくスピリチュアルな香りがするぞとこれまで遠ざけてきました。

でも、仕事だけじゃなく、つらい生活環境やこじれた人間関係など、自分では解決できない課題は人生につきものです。
今度大きな悩みを抱えたら一度ためしてみようと思います。


ちなみに、NHKスペシャル「キラーストレス」で紹介されていた「マインドフルネス」の手法はこちら
http://www.nhk.or.jp/special/stress/02.html


禅のことば – 023 / 365

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