實相無相 禅語 禅書 書道作品 zen zenwords calligraphy


實相無相

じっそうむそう


厚生労働省の2017年の調査によると、働く男女の3人にひとりが職場でパワハラ被害を受けた経験があるそうです。

以前社長をしていた頃には、部下を強引に飲みに誘って夜通し語ったり、就業時間外にミーティングの招集をかけたり、キャパオーバーを承知で仕事をまかせたり、そんなことは日常茶飯事でした。もちろんいじめるつもりなどこれっぽっちもなく、事業と個人の成長を期待してのことだったのでパワハラを発動している意識はサラサラありませんでしたが、こうして文章にしてみるとまさにパワハラのお手本。真っ黒ですね。きっと当時の仲間に聞いてみたら、3人にひとりくらいは「あれはパワハラだった」って答えるんじゃないかな。いや、もっと多いか…

閑話休題。

禅の思想では、ヒトの心は本来何色にも染まっておらず決まった形も持っていないと考えます。それをあらわしているのがこの「實相無相(真実の相は本来無相である)」という禅語。

冒頭のハナシ、極論ですが受け手側がパワハラだと思えばそうだし、そうじゃないと思えばそうじゃない。きっと3人にひとりというのはパワハラを受けた人の割合じゃなく、パワハラと感じた人の割合というのが正解でしょう。
もちろんパワハラを擁護するわけじゃありません。部下にパワハラと思わせてしまったのは上司の責任。でも、同じことをしても、上司がちゃんと部下とコミュニケーションを取っていれば部下のココロも違った受け取り方をするんじゃないかなと、今でもそう思っています。

10年以上の時が経って、ペーペーだった当時の新卒入社組もそろそろその頃のボクの年齢に。当時の経験を反面教師として活かしてくれていることを願いつつ。そんなことを考えながら書きました。
みんな頑張ってね。


厚生労働省が2016年7月、20歳から64歳の働く男女、1万人を対象にインターネットを通じて調査したところ、過去3年間にパワハラを受けたと感じた人は、32.5%に上りました。
パワハラの内容は複数回答で、暴言や脅迫などの「精神的な攻撃」が54.9%、業務上明らかに不要なことの強制など「過大な要求」が29.9%、仲間はずれや無視など「人間関係からの切り離し」が24.8%でした。 … NHK



禅のことば – 224 / 365

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