直指人心  禅語 禅書 書道作品 zen zenwords calligraphy


直指人心

じきしにんしん


自分自身のホントウの心とは。問われるとなかなか返答がむずかしい問題です。そんなこと誰も教えてくれなかったし、探し方も見極め方も見当がつかないわけで。

直指人心(じきしにんしん)とは、禅語の解説書によると「文字やことばによらず、また外物に求めたりすることなしに、自己の内にある心をよく凝視して、直感的にそれをつかみとるということ」とあります。
わかるようでわからない、なかなかつかみ所のない解説ですが、おそらく、世間体や見栄、外聞など、周囲のモノゴトとの間に生じるさまざまな感情に惑わされることなく自己の心の奥を見つめよということなんでしょう。大事なのは、ここで言う「人心」とは、感情的な「心」のことではなく、心の奥底に存在する真の自分自身であるということ。禅道では、その心こそ仏性だと説いています。

ありのままに、こころのままにと言われるとつい「感情のおもむくままに」と勘違いしてしまいそうですが、「一時の感情」はあくまで雑音であって「心」ではないと。よくわからないまでも、そのあたりをじっくり考えてみることにはなにか意味があるかもしれないですね。


禅のことば – 184 / 365

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