刺青(いれずみ)tatoo

いれずみ(刺青)
IREZUMI
tatoo



歴史は古く、アルプスの氷河から発見された5300年前のミイラ、通称アイスマンの体に確認されているものが現在のところ最古のいれずみだそうです。日本でもいれずみの歴史は古く、魏志倭人伝にも邪馬台国の男子はみな「黥面文身」だと記されています。黥面は顔へのいれずみ、文身は身体へのいれずみを意味するので、ようするに全身いれずみだらけだったわけですね。

呪術的、宗教的なものもあれば階位を示すものもあったり、国によっては刑罰のひとつだったところもあれば、組織への帰属をあらわすものや個体を識別するためのものなど、いれずみの由来は民族やその歴史の変遷の中でさまざまです。

日本では、江戸時代に「水滸伝」ブームとともにいれずみがファッションとして大流行した時期があったそうです。好んで入れたのは火消しや鳶職など、人前で肌を露出する仕事の方々。現在「和彫り」と言われている昇り龍や鯉など和風のいれずみの絵柄やそれを施す技術はこの江戸期に「粋」の文化として完成されたものだそうです。

日本では、明治政府が1872年3月28日にいれずみを禁止する法律を制定し、その後1948年にマッカーサーが解禁するまでの間は違法行為でした。その間、いれずみは反社会性力の方々の専売特許となったわけですが、そのことが現在のいれずみに対するネガティブなイメージにつながっているのでしょう。

余談ですが、江戸幕府では刑罰としていれずみが用いられた時期があり、腕をぐるっと一周する絵柄は前科者の証だったそうです。タトゥーを入れる際には知っておいたほうがいいかもしれませんね。


大和ことば – 051 / 365

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