一片月生海 幾家人上楼 禅語 書道作品


一片月生海
幾家人上楼

いっぺんのつきうみにしょうずれば
いくかのひとろうにのぼる


今日の書は、都知事の辞職会見を見ながら。
徹頭徹尾試練潔白であれとは言いませんが、都政のためでなく自分ごとのために使った小銭の数々があまりにも情けない。都議会での追求に対する、あののらりくらりと言葉を並べただけの答弁が彼の言う「真摯な姿勢」なんだとするならば、これ以上彼に期待することは何もありません。次に都知事となる方には、今回の件の「精査」も含めてつまびらかにし、是正してくれることを望みます。

一片月生海、幾家人上楼とは、唐の時代の禅月大師という僧の詩の一節。海の上に一片の月がのぼると、どの家の人もこの月明かりを仰ぎ見るために高い登楼に上るということが書かれています。ここでいう「一片の月」とは、徳のある人物のこと。人として徳の高い人物があらわれると、人々は自然とその方を仰ぎ見るものだという風に解釈されています。

東京都にも明るい月が上りますように。


禅のことば – 010 / 365

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