一樹春風有兩般 南枝向暖北枝寒 禅書 書道作品 zen zenwords calligraphy


一樹春風有兩般
南枝向暖北枝寒

いちじゅのしゅんぷうりょうはんあり
なんしはだんにむかいほくしはかん


仕事つながりのアラフォー男子と会食すると、よく「勝ち組、負け組」のハナシが出てきます。それも、だいたいは「あのひと勝ち組だよね」と、人生の勝ち組をうらやむ話題。じゃ勝ち組をうらやんでるみなさんが負け組の立ち位置から見ているのかというと、そういう認識はないようで。不思議ですね。「まだ勝負してない組」ということなんでしょうか。

閑話休題。

この句は、「一本の樹にひとしく春風が訪れるけれど、陽のあたる暖かな南側の枝に対して北側の枝はまだ冷たい」と、そんな意味のことばです。陽あたりの面から見るとそうだけど、見方を変えるとまた違った表と裏があるよと、そういうことが言いたいんでしょうか。あるいは、同じ環境に身をおいているようでも人それぞれ千差万別だというメッセージでしょうか。

この句の真意はわかりませんが、何と戦ってるのかよくわからない人生の勝ち負けのハナシ、考えるだけバカバカしいなと、ボクはそう思います。


禅のことば – 280 / 365

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