非思量(ひしりょう)禅語 禅書 書道作品


非思量

ひしりょう


もし今度、仕事やプライベートの予定が立て込んできてアタマの中がささくれてきたら、ほんの5分ほどでいいので「瞑想」してみてください。

方法については検索すればいろいろと出てきますが、あまり形にこだわっているとうまくいかないので自己流でもいいと思います。とにかく楽な姿勢で目を閉じ、深くゆっくりと呼吸し、アタマの中の雑念をひとつづつ消して空っぽに。瞑想の効能について懐疑的な方もいらっしゃるかもしれないので、ヘタクソながらできるだけ具体的に説明しますと、瞑想前と瞑想後ではこんな違いがあります。

● 瞑想前の頭の中
  1. 仕事Aを今日中に仕上げねば
  2. 仕事Bを明日の午前中に納品して
  3. 仕事Cを明日の午後に仕上げて夜はD君に呼ばれたので飲みに
  4. D君からの誘いはいつもタイミングが悪いよな
  5. 仕事Aのクライアントはいつも無茶なスケジュールねじ込んでくるし
  6. 仕事Bのクライアントはチェック厳しいから夜までに間に合わないかも
  7. これでさらに急ぎの仕事が来たらオレ終わるな
● 瞑想後の頭の中
  1. 仕事Aを今日中に仕上げる
  2. 仕事Bを明日の午前中に納品する
  3. 仕事Cを明日の午後に仕上げて夜はD君と飲みに

という具合に、起こり得るかどうかわからない未来のことに対する不安や、実際のタスク以外のココロの雑音がスッと消えて、後はただ淡々と作業に取りかかれるようになっていると思います。


閑話休題。「非思量」とは、アタマの中を空っぽにせよという禅の教えをあらわす言葉です。

こんな逸話があるそうです。「心配事が多すぎて困っているので取り除いてくれませんか」と問いかける弟子の慧可大師に、師である達磨大師は、「では取り除いてやるからあなたの心配事とやらを私の前に差し出しておくれ」と答えます。慧可大師は困惑します。差し出そうにも目の前に出せるはずもありません。そこで慧可大師は、心配というものは実体がなく、自分の心が作り出しているのだということを悟ったとか。

みなさんのココロが今日も平安でありますように。


禅のことば – 079 / 365

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