ひのくに(火の国)


ひのくに(火の国)
HINOKUNI
Hi-no-Kuni, ancient province located in present-day Kumamoto prefecture



観光キャンペーンのためのキャッチフレーズかと思っていましたが、はるか昔、律令制が制定される以前に実際に存在したそうです。地域的には現在の熊本、佐賀、長崎をカバーする広大な勢力を誇ったとか。

その名の由来は残された記録が少ないため諸説あります。八代を中心に勢力を持っていた豪族「火の君」の統治下にあったためとする説、景行天皇が船でこの地を訪れた際、到着が夜になってしまったが 不知火(しらぬい)を頼りに無事着岸できたことからこう名づけたという日本書紀の説、はたまた健緒組という人物が土蜘蛛を討伐した際に天から 不知火 が降ってきたという伝承に由来するという肥前国風土記の説など。阿蘇や雲仙普賢岳など、火山が多いから…と連想してしまいがちですが、どうやら火山由来説は根拠が薄いとされているようです。

余談ですが、慶長12年に加藤清正が「熊本」と改めるまで、熊本の地は「隈本」と表記されていたそうです。


大和ことば – 321 / 365

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