言中有響(ごんちゅうにひびきあり)禅語 禅書 書道作品


言中有響

ごんちゅうにひびきあり


明るい声で出迎えてくれるお店が好きです。
「へいいらっしゃい!」でも、「毎度!」でも、「ようこそいらっしゃいませ」でも、ことばは何でもいいんです。歓迎の気持ちさえこもっていれば。逆に思いがこめられていないときには、どんなに丁寧に「ようこそおこしやす」と言われても何となくわかるもので。言葉って不思議です。仕事の依頼でも、部下への指示でも、借金の懇願でも、恋愛でも、言葉が相手に響かないと共鳴してくれないわけで。


閑話休題。碧巌録という問答集の中に、「言中有響」ということばが遺されています。
ひとの発することばにはその人の思いや知慧が宿っていて、発する者は相手に響くよう自らの言葉に思いを込め、聞く側はその思いの響きを感じ取ります。

そんなことあたりまえでしょ、とわかりつつも、自動ドアに自動音声で「イラッシャイマセ」って言わせるような愚鈍なことをしてしまうのもまた人間。

みなさんの発することば、ちゃんと相手に響いていますか。


禅のことば – 049 / 365

毎日一語、趣きのある禅語をえらんで書にしています。
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