はかない(儚い・果敢ない)


はかない(儚い・果敢ない)
HAKANAI
vain



満開になったと思う間もなく散っていく桜、ひと夏だけの蝉や 蜉蝣 の一生など、儚いものを人の一生に重ねて切なく思う気持ちは、仏教における「この世の中の一切のものは常に生滅流転し、永遠に不変のものはない」という「無常」の思想から来ています。

人の夢と書いて「儚い」と読ませるのはあて字。「はか」というのが作業や土地の広さなどの一定量をあらわし、それがない、成果がないという意味の「果敢ない」というのが本義です。英語に置き換えてみようと思うものの、なかなかニュアンスを含めてうまく伝えるような語が見当たりませんでした。無常の考え方の有無がなせるわざでしょうか。

ボク自身は、桜の花にも蝉の一生にも、命をつなぐためのたくましさしか感じないので、「儚い」という語の持つ感傷的なニュアンスがあまり好きではありません。ということで今回は力強く書いてみました。


大和ことば – 063 / 365

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