はぐくむ(育む)


はぐくむ(育む)
HAGUKUMU
nurture



旅人の 宿りせむ野に霜降らば 我が子羽ぐくめ 天の鶴群(万葉集)

西暦733年。遣唐使として旅立つ息子の母が詠んだ歌です。もし野宿する地に霜が降ったら、鶴の群よ我が子を羽でくるんであたためてやっておくれ、と子を思いやる気持ちを歌っています。

大切にそだてるという意味の「育む(はぐくむ)」は、「羽ぐくむ」が語源。親鳥がひな鳥を羽で包み守ることを表現したことばです。同義の「そだてる」ということばよりも深い愛情を感じますね。全国のお母さん、お子さんをはぐくんであげてください。

写真は近所のマンションのエントランスに咲き始めた大手鞠のどアップ。
マンションの植え込みなんてだいたい植えっぱなしですが、こちらの管理人さんは毎日こまめに愛情込めて手入れされてるので季節ごとに見事な花が。まさに育んでらっしゃいます。


大和ことば – 322 / 365

毎日一語、趣きのある大和ことばをえらんで書にしています。
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