行住坐臥(ぎょうじゅうざが)禅語 禅書 書道作品


行往坐臥

ぎょうじゅうざが


行きつけの飲み屋さんで知り合った画家先生。物腰がやわらかくてちょっとお茶目な年配の男性で、会うといつも絵や書にまつわる他愛もない話をするんですが、知り合って二年以上経つのに、「あんたを見てればだいたいわかるよ」といまだにボクの書を見てくれたことがありません。

先生曰く、「いい具合に枯れた書が書きたいんだろうけど、今のあんたには無理だよ。どうしたって色香が出ちゃうから今はそれを愉しめばいいんじゃないの。」と。果たして色香が出てるかどうかはボクにはわかりませんが、妙に説得力のあるその言葉を聞いた日から、無理に筆をこねくり回すのをやめて書けるようになったのを今でもよく覚えています。


閑話休題。「行往坐臥」の同義語は「立ち居振る舞い」。
禅の世界には、道元禅師が遺した「威儀即仏法、作法是宗旨(いいぎそくぶっぽう、さほうこれしゅうし)」という言葉があり、日常の正しい姿勢と作法が禅道の基本だとされています。

絵でも書でも写真でも歌でも、表現者は人としての立ち居振る舞いがそのまま作品に出る、というのが冒頭の画家先生の持論。
立ち居振る舞いを美しく、と言われても背筋を伸ばすくらいしか思いつかないので調べてみました。
いくつかコツがあるそうなので、ご紹介しておきます。おためしください。

1. 胸をはる
2. 動作の最後をゆっくりと静かに
3. 動作に区切りをつける
4. 指を揃える


禅のことば – 086 / 365

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