楽 樂(がく・らく・たのし・ささ・もと・よし)




(がく・らく・たのし・ささ・もと・よし)

gaku – raku, tanoshi, sasa, moto, yoshi


日本音楽の用語および曲名。
音を組み立てた調べ。音楽。
かなでる。音楽を演奏する。
楽器。
音楽の略語。
雅楽の略語。
能の囃子事 (器楽的演奏) の曲名。
舞楽を擬した舞。
たのしむ。たのしい。
喜んでなにかをするようす。
たやすい。
好む。愛する。
望む。願う。
心身に苦痛などがなく、快く安らかなこと。
生計が豊かなこと。



成り立ちにはたくさんの説があり、なかなかこれというものはないようですが、木製の楽器の象形を模した字であることはどうやら間違いないようです。

音楽の「楽」と娯楽の「楽」、たのしいの「楽」と、らくをするの「楽」は今でこそニュアンスで使い分けられていますが、元々は同じルーツの字でした。漢字の成り立ちを遡ると、よく古代の祭祀の儀式が出てきます。当時の人知では防ぎようのなかった天災や外敵から逃れるすべは神に祈ることしかなく、その時に欠かせなかった唯一の癒しの娯楽が音楽だったということでしょうか。

楽の字を名付けに使う時に「楽(らく)をする」というニュアンスがひっかかるという意見もあるようですが、それならいっそ「らく」という字には使わない旧字体の「樂」を名付けに使ってみるのもいいんじゃないでしょうか。旧字体の「樂」は、常用漢字ではありませんが、人名用漢字として認められています。一文字で「樂(がく)」という名前もなかなか素敵だと思いますよ。