無可無不可(かもなくふかもなし)禅語 禅書 書道作品


無可無不可

かもなくふかもなし


かたくなに食わず嫌いな人と、それを食べさせようと熱弁する人の口論ほどメシを不味くするものはないとつねづね思っています。最近だと「パクチー」、昔からの定番では「サザエのつぼ焼き」あたりでしょうか。あんなもの食べものじゃないと言い切る否定派と、人生損してるというお約束の正論を浴びせかける肯定派の議論はどこまで行っても平行線。

ボクは、食べものに関しては昔から好き嫌いがないタチなのでこれまでは熱く語る肯定派でした。でも最近はオトナになったからか、目クジラ立てるヒマがあったら各々好きなモノをおいしくいただきましょう、くらいにサラッと流せるようになりました。


閑話休題。「無可無不可」は孔子が論語に遺した言葉です。そのこころは「なにごともはじめから良し悪しを決めてかかってはいけない」と。
禅においては、先入観や予断も真実を遠ざける余計な妄想として扱われます。

食べものの好き嫌いはさておき、人間関係における食わず嫌いは未来の可能性をせばめている可能性があります。クセが強そうに見えるヒトも、接してみれば意外にマイルドだったりするかもしれませんよ。


禅のことば – 082 / 365

毎日一語、趣きのある禅語をえらんで書にしています。
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