笑壺に入る(えつぼにいる)


えつぼにいる(笑壺に入る)
ETSUBO NI IRU
laugh



大笑いすること、笑いが止まらなくなることをそのむかし「笑壺に入る(えつぼにいる)」と言ったとか。

ここでいう「壺(つぼ)」は容器としての壺ではなく、鍼灸などの経穴を意味する「ツボ」と同じで「急所、要所」という意味だそうで。古文辞書には「宇治拾遺」の用例が引用されているので、少なくとも鎌倉時代には使われていたということになります。

今でも何かに爆笑したりすると「ツボに入った」とか、もっと略されて「ツボった」なんて言いますが、じつは最近の言葉ではなくて相当古くからの言い回しだったんですね。


ある人みなながら、すずろにゑつぼにいりにけり
そこにいる人は残らず全員、思いがけず笑いころげてしまった
… 宇治拾遺


やまとことば – 309 / 365

毎日一語、趣きのある大和言葉(やまとことば)をえらんで書にしています。
Facebookで日々公開していますのでもしご興味があれば。