飲水知地脈(みずをのんでちみゃくをしる)禅語 禅書 書道作品


飲水知地脈

みずをのんでちみゃくをしる


ネコがゴハンを食べながらたまに「にゃむにゃむにゃむにゃむ…」って小さい声でしゃべることがありますが、あれって何て言ってるんですかね。

ことばの通じない赤ちゃんや動物とコミュニケーションする時、ぼくたちは仕草や表情、声色からその心情を読み取ろうとします。言語に頼らないこういったコミュニケーションを「ノンバーバルコミュニケーション」と言うそうですが、ことばのなかった時代にはオトナの人間同士もきっとそうだったんでしょう。もしかしたら、まだちゃんとことばを話さなかった太古のご先祖さまは、ネコの「にゃむにゃむにゃむ…」に込められた気持ちを読み取るコミュニケーション能力があったんじゃなかろうかと、そんなことを最近よく妄想しています。


閑話休題。
外に現れたものから見えない内側の真実を知るという意味の、「飲水知地脈」という禅語があります。

2008年に刊行された広辞苑第六版の掲載語数は24万項目。1998年の第五版にさらに1万項目追加されているとか。
進化し続ける「言葉」という道具は確かに便利です。
でも、表面的な言葉だけを真に受けて向き合うと気持ちがすれ違うこともしばしば。

言葉の奥にある真の思いをちゃんと汲み取る能力を鍛えたいなぁと思う今日このごろです。


禅のことば – 054 / 365

毎日一語、趣きのある禅語をえらんで書にしています。
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