婆娑羅(ばさら)


ばさら(婆娑羅)
BASARA
dandysm



平安時代の雅楽において、伝統的な奏法を打ち破る自由で斬新な演奏を「婆娑羅」と言ったそうです。語源については、サンスクリット語で「金剛(ダイヤモンド)」を意味する「vajra(バジャラ)」が転じたものだとする説、または舞を舞う時に袖が美しくひるがえる優美な様子を意味する「婆娑(ばさ)」という言葉に接尾語の「ら」をつけたものだという説などがありますが不詳。

鎌倉時代の後期、傍若無人な振る舞いで反体制の姿勢を明確にする足利氏を中心とする武将たちが台頭し、世は南北朝時代に突入します。これら足利方の武将たちは「婆沙羅(バサラ)大名」と呼ばれ、派手な出で立ちと破天荒な振る舞いで町を闊歩したと言われています。ちなみに婆沙羅大名として最も有名な武将は佐々木道誉。当時社会現象となったこの「婆娑羅」という風潮の特徴は、身分秩序を無視した実力主義、名ばかりの権威階級への嘲笑、反撥、奢侈な振る舞いや粋で華美な服装を好む美意識など。後世の「傾奇者(かぶきもの)」に通じるものがありますね。

ということで今回の書は「婆娑羅」な筆使いで書いてみました。
読まないでくださいね。
書いた本人も読めないですから。


やまとことば – 239 / 365

毎日一語、趣きのある大和言葉(やまとことば)をえらんで書にしています。
Facebookで日々公開していますのでもしご興味があれば。