不英雄處是英雄
Thinking about hero : poem by Isami Kondo231/365 : 2018/8/19
新選組の長として活躍した天然理心流の剣豪、近藤勇が「英雄観」について詠んだ漢詩です。
少し意訳を含めて解釈すると、「一見すると英雄らしからぬ者こそ真の英雄であり、おもてにしゃしゃり出てベラベラ喋るようなものではない」という感じでしょうか。明治維新の立役者として名を残した同時代の志士たちへの強烈な皮肉と、われこそはという自負が垣間見えるような。
この詩に近藤勇が残した署名は、「剣客士」。
西郷どんのような、新時代を作った新しいタイプのサムライになりきれなかった近藤勇のような武士こそ、ほんとうのラストサムライかもしれないなぁと、そんなことを考えながら。
有感作
只應晦迹寓牆東
喋喋何隨世俗同
果識英雄心上事
不英雄處是英雄
… 近藤勇