避暑 Escape from the summer heat : poem by Takamori Saigo 西郷隆盛 漢詩 書道作品 japaneseart japanese calligraphy 書家 田川悟郎 Goroh Tagawa


避暑

Escape from the summer heat : poem by Takamori Saigo
223/365 : 2018/8/11


「避暑」と題された西郷隆盛翁の漢詩を。

涼感を期待しながら書き進めるも、やたら暑気の描写が生々しく、一行ごとに不快指数が上昇していくような。
なんというか、暑い日に汗だくで「暑い暑い」と暑くるしく大騒ぎするひとと一緒にいるような。
暑中にこれを読むのはちょっとキツイっすよ、西郷どん。

意訳するとこんなかんじです。

家は酷暑の雲にかこまれ、衣は汗にぬれる。飢えた蚊(白鳥)がやってきては血を吸って肥えてゆく。暑さから逃げるように床机を川の畔にうつし、杖をつき扇子を扇ぎながら苔むした岸辺を歩む。カエルの合唱が田んぼから鼓のように沸き起こり、露に濡れた草むらで蛍が乱舞する。いちばんのんびりと趣深いのは松の木の下。木々の上を爽やかな風と月がわたってゆく。


やっぱり、変化球なし、ど真ん中豪速球の人だったんだろうな。

 

避暑
苛雲囲屋汗沾衣
白鳥飢来吮血肥
逃暑移床臨澗水
曳筇揺扇歩苔磯
斉鳴蛙鼓田疇沸
乱点螢燈草露輝
幽味最甘松樹下
爽風閑月度崔嵬
… 西郷隆盛