栄女の書状より Eijo's letter 書道作品 japaneseart japanese calligraphy 書家 田川悟郎 Goroh Tagawa


栄女(応為)の手紙より

Eijo’s letter to Hokushin
183/365 : 2018/7/2


父親でもあり、師でもある北斎の死を伝える娘さんの手紙より。

男性的なしっかりした筆で著されたその文面は、亡くなったその日に書かれたというのになんともいえず落ち着いていて、ある意味事務的と思えるほど淡々としていて。突然の別離ではこうも落ち着いてはいられまい、さぞかし大往生だったんじゃないかな、などと想像しながら。

現存するのは一通のみだそうですが、おそらくたくさん書いたであろうこの手紙。
娘さんの気持ちになって何十枚も書いてみました。
書いてみたらなるほど。さすがに二十枚目くらいからは手首もつかれて気持ちも枯れはじめ、ただただ筆を事務的に動かすのみ、という心境に。

卍(北斎)儀 病気之処 養生不相叶 今暁七ツ時二病死仕候 右申上度候 早々如此御座候 以上
北斎の娘、栄女(応為)より、北斎の弟子北岑に宛てた手紙より